Peripheral Component Interconnect
Peripheral Component Interconnect(ペリフェラル コンポーネント インターコネクト)、略してPCIとはコンピュータのプロセッサと周辺機器との間の通信を行うためのバスアーキテクチャの一つ。
PCIバスはパーソナルコンピュータ(パソコン)またはワークステーション、サーバ、オフィスコンピュータ用の拡張カードを増設するための業界標準のバスとして広く採用されている。
PCIバスは、当初CPUアーキテクチャに全く依存しないデバイス間を結ぶ内部高速バスLocal Glueless Busとして、1991年にインテルから提案された。
その当時、PC/AT互換機においては、標準の拡張バスであるISAバス(いわゆるATバス)が低速、かつバス調停機能が存在しなかったため、高速なデバイス(VGAやLAN、SCSI等)の接続、マルチタスクオペレーティングシステムの運用などの際ボトルネックになっていた。
そのため、全く新しい設計の16/32ビットのMCAバス、ISAバスを拡張した32ビットのEISAバス、i486のメモリバスをそのまま引き出したVLバスなどが登場したが、MCAバスは高度なバス調停機能を持つがISAバスとの互換性が無くIBM以外にはほとんど普及せず、EISAバスは高度なバス調停機能による高価格化とISA互換によるデータ転送速度の不足、VLバスは転送速度は充分(50MHz駆動時200MB/秒)だがi486アーキテクチャに強く依存し互換性・安定性が不十分でバス調停機能は存在しない、などの理由で、それぞれ部分的にしか普及しなかった。
このため、インテルの提案を受けた各社から、ISAを代替する高速な標準汎用バスとして、外部バス化する要求が多く寄せられた。
この要求に対し、PC/AT互換機やPC-9821シリーズへの実装を目的とした機種依存仕様の追加、拡張スロット形状を含めた現在の形に近いPCIバスの仕様が、インテルを中心として策定された。
PCIバスは、策定当初からアーキテクチャに依存しない汎用高速バスとして設計されていたが、PC/AT互換機における標準バスとしての地位が約束されていた訳ではなかった。このため、PCIバスを搭載した初期のマザーボードにはEISAバスとVLバスも搭載するという変則的な製品やVLバス上にPCIブリッジを実装する製品も存在した。
また、PCIバスはワークステーションやサーバ、オフィスコンピュータなどの方面にも同時に取り入れられていった。この方面ではEISAバス、APバス、VMEバスなどを使用していたが、特にコンピュータグラフィックや衛星画像処理などで大規模な画像データを表示する必要に迫られたり、大規模なデータを取り扱うSCSI等にいちはやく取り入れられていった。同時に、i486系のCPUを持つワークステーションのみならず、R4400、R10000等、MIPS系のRISC型CPUを持つワークステーションやサーバ等でも利用できるよう、PCIコントローラーが開発され実装されていった。また、サーバなどのボードの拡張を容易にするため、PCIブリッジと呼ばれる外部筐体にPCIバスを拡張するコントローラーも開発され、i486系、MIPS系のサーバに使用されている。
2002年には、PCIとAGPの後継規格であるPCI Expressが発表される。
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